有酸素運動のやりすぎは禁物?
ダイエットでより多くの脂肪を燃焼させるためには、“運動”を毎日やったほうがいいと思う人も多いでしょう。
しかし、有酸素運動をむやみやたらに長時間・毎日やってしまうと、脂肪燃焼どころか太りやすくなってしまう可能性も!
有酸素運動と時間の関係についての疑問を、これから説いていきますね。
疑問①:20分以上有酸素運動しなければいけない?
有酸素運動をするうえで、エネルギーとして脂肪が使われはじめるのは、運動を始めてから15〜20分といわれています。
もちろん個人差もありますし、運動前に何をいつ食べたかにもよりますが、脂肪燃焼のために有酸素運動をするのであれば、20分以上は有酸素運動を継続して行うことが必要といえるでしょう。
ですがある研究では、1日のうち5〜10分の有酸素運動をこまめに行うことでも、体脂肪が減少するという結果がでているようです。
しっかり時間をとって運動をしたい人はもちろん、最低20分は好きな有酸素運動をしてもよし。
時間をとるのが難しい人は、朝昼晩5〜10分ずつや朝晩に時間が許す限り有酸素運動をしてもよし。
疑問:②有酸素運動を長時間すると太る?
「脂肪燃焼のためにできる限り長時間有酸素運動をする!」
と意気込むのはちょっと待った。
実は有酸素運動を長時間行うと太りやすい体質になってしまいます。
20分以上経ったころから脂肪をエネルギー源として使いますが、長時間運動をし続けることで、脂肪のほかにもタンパク質、つまり筋肉をエネルギー源として使います。
つまり有酸素運動をすればするだけ筋肉が減っていくのです。
筋肉が減ってしまうということは、基礎代謝が落ちていくので太りやすい体になります。
基礎代謝とは何もしなくても、エネルギーを消費することです。
この基礎代謝が高ければ太りにくい体質で、基礎代謝が低ければ太りやすい体質ということになります。
この基礎代謝を上げるには、筋肉量を増やすことが必須です。
アスリートのように、ほぼ毎日激しいトレーニングをするのであれば心配はありませんが、そうでないのであれば運動をやめた途端に激太りしてしまいます。
クタクタになるくらい有酸素運動を続けるのではなく、汗をかいてすっきりと感じるくらいにしましょう。
疑問③:有酸素運動は毎日してもいいの?
有酸素運動をすることで気分がすっきりしたり、ストレス解消になるのであれば、毎日有酸素運動をしてもかまいません。
ダイエット目的であれば、有酸素運動を毎日するのはおすすめしません。
有酸素運動を毎日行うことで、筋肉疲労が蓄積されて体脂肪の燃焼効果が落ちてしまいます。
有酸素運動をしたら1日か2日は筋肉を休めて、筋肉を回復させてから行うことでダイエット効果が上がります。
毎日それでも有酸素運動をしたいなら、筋トレと一緒に行いましょう。
ただし有酸素運動の時間は20分前後なり、軽い運動にしておきましょう。
疑問④:有酸素運動と筋トレを組み合わせていい?
ダイエットをするにあたって脂肪燃焼も必要ですが、太りにくい体質を作りあげることも必須です。
基礎代謝を上げて太りにくい体にするのに、筋肉量を増やす必要があるので、筋力トレーニングは実はダイエットには欠かせません。
同時にダイエットで体重を減らすことも考えるのであれば、もちろん有酸素運動も欠かせません。
ダイエット目的で行うのであれば、最初に筋トレをして筋肉を動かし代謝を上げて、その後に有酸素運動をすることで、体脂肪をより効率的に燃焼させることができます。
ただ前項でもお伝えしたとおりに、有酸素運動は長時間行うとせっかくの筋力トレーニングも無駄になってしまいます。
有酸素運動は20〜30分程度にしておきましょう。
適度な有酸素運動がダイエットの近道
ダイエットと考えたら、どれだけ体重を短期間で減らすかにフォーカスしてしまいます。
そしてやる気があるからこそ、ついついヘトヘトになるくらい運動をしてしまったり、毎日やっても足りないのではないかと、思ってしまいがちです。
ただ有酸素運動を必要以上にやってしまうと、体重減少するどころか逆に太ってしまったり、太りやすい体をつくってしまいます。
本気だからこそ、できる限り一生懸命に取り組もうとしてしまうでしょう。
ただ実は、自分が気持ちいいと感じる程度の有酸素運動を、しっかり体を休めながら行うことがダイエットの一番の近道なのです。
苦しいと感じるダイエットをするのはもう時代遅れ!
「楽しい気持ちいい!休んでまた頑張ろう!!」
と思えるダイエットで理想の美ボディを手に入れましょう!