ヨガセラピーが医療を支える?[ヨガセラピーの特徴とセラピスト講座3選]

2020 4/22
目次

ヨガセラピーとは

ヨガセラピーという言葉を聞いたことはありますか?日本国内で医療におけるヨガの普及を目指す一般社団法人日本ヨガメディカル協会はヨガセラピーを以下のように定義しています。

古代から受け継がれてきたヨガの思想や実践を、現代社会における個々人の健康問題の解決・健康的な生活に役立てる取り組み

引用元:一般社団法人日本ヨガメディカル協会

ヨガのヒーリング効果を示す研究も増えており、アメリカではすでに代替医療としての側面が注目を集めているのです。

ヨガセラピーの歴史

1924年スワミ・クヴァラヤーナンダによって設立されたカイヴァルダヤーマ・ヨーガ研究所にてヨガの科学的な研究が始まりました。

彼は古代から実践されてきたヨガの手法を、広く一般の人ができるものとして近代化しようとしたのです。

研究を基にヨガを統合医療の一つとして、様々な病や疾患の緩和・改善に役立てようと発展させたのがヨガセラピーです。

一般的なヨガとヨガセラピーの違い

ヨガは本質的にセラピー要素をもっています。

しかし世界的にヨガインストラクターの資格を認定する全米ヨガアライアンスは、一般的なインストラクター資格ではヨガセラピーという名前でのセッションはできないとしています。

日本での普及を目指している日本メディカルヨガ協会では、認定ヨガセラピストと呼ばれる人材の育成を行っています。

正しい知識と理解をもったプロフェッショナルのみが提供できるのがヨガセラピーなのです。

では一般的なヨガとの違いはどこにあるのでしょうか?

目的の違い

ヨガは心と体をつなぐという意味をもち、ヨガのポーズや呼吸法をすること自体が修行とされます。

高度な柔軟性や筋力、バランス力を必要とするのもこのためです。

それに対してヨガセラピーは心身の不調の原因を探り、痛みの緩和や症状の改善を目的とします。

西洋医学の治療を助けるため、病院や高齢者施設など個人・グループでのセッションやリハビリなどの場面でも用いられています。

また、怪我や加齢によって動きに制限のある人もできるようポーズの組まれた椅子ヨガもヨガセラピーの1つだといえます。

クラス内容の違い

巷で行われているヨガは、インストラクター1人に対して多くの参加者がいるのが普通です。

指導者のリードに合わせて呼吸やポーズをとっていき、シャバアーサナという仰向けのお休みポーズで締めくくられます。

与えられたポーズを通して各々が現在の自身の症状や問題に気づき、健康状態や体力を向上させていきます。

一方、ヨガセラピーは、個人の健康状態に合わせたポーズの組み合わせや食事、精神性の要素を取り入れてセラピストが総合的にプランを作る必要があります。

ポーズの最適化はもちろん、禁忌など専門的な医療の知識も必要です。セラピストが健康をサポートする役割を担うのですね。

ヨガセラピーのこれから

International Association of Yoga Therapists(国際ヨガセラピスト協会)がアメリカで設立されたのは1989年。

高まり続けるヨガの人気とともに成長を続け、すでにアメリカではがんセンターなどの大規模な医療施設でのセッションが行われています。

「アメリカの流行は10年後に日本で流行る」といわれるように、今後ヨガセラピーも日本のあらゆる場所で広がりをみせていくでしょう。

アメリカでの普及を見てみると

西洋医学は病気が判明してから薬を使って治療し、時には手術をして即座に問題を解決させるという手法が取られます。

病気になる前に防ぐ「未病」という観点は東洋医学の特徴でしたが、腰痛や不眠、不安などのうつなどさまざまな症状にヨガが効果的だと示す研究が増えてきたことで医療現場への受け入れが増えていったのです。

2004年のアメリカは健康のためにヨガをするという人はわずか5%でしたが、2017年の調査では回答者の50%がヨガの動機に健康をあげるようになりました。*

*参考元:yoga journal online

多くの人が針治療やマッサージ、ヨガを補完医療として用いるようになり、ヨガセラピーの普及につながったのです。

日本ではどうなる?

一般社団法人 日本メディカルヨガ協会のホームページによると、これまでにも医療現場を含む様々な場所でヨガセラピーが取り入れられています。

今後日本では、どのようにヨガセラピーを利用することができるのでしょうか。

ヨガセラピー 実際の事例

  • 高齢者向けのヨガ
  • 視覚障害や喘息など疾患・疾病を持った人向けのヨガ
  • 介護する側のストレス解消やリラクゼーションを目的とするヨガ
  • 病気や怪我の療養中、リハビリテーションのためのヨガ

シニアヨガやリストラティブヨガなど、すでにあるインストラクター資格を利用して高齢者施設やリハビリテーション施設等で活動されている方も多いようですね。

年齢や性別だけでなく、筋力や体力など参加者を制限しないヨガセラピーはこれからも幅広い場所で取り入れられていくでしょう。

ヨガセラピーを学べる場所

ヨガセラピーを伝えていきたいと考えているヨガインストラクターの方や、医療従事者の方、身近な人のケアのために学びたいという方のために、おすすめの講座を3つまとめました。

資格取得には時間もお金もかかるので、信頼のおける団体や師を見つけるといいでしょう。

1年間かけて学ぶヨガ指導者養成講座

14年に渡りインドの名門アシュラムで修行を重ねてきたクリシュナグルジが、個々の症状に合わせた指導をするために作り上げたヨガセラピーを直接学べる講座です。

1年をかけてじっくりと学んでいくので、確実な知識と実践を積み重ねることができます。

日本での普及を目指す日本メディカルヨガ協会の認定講座

ポーズの最適化や実践方法を学ぶベーシックプログラムと、専門分野別にアプローチをするスペシャライズドプログラムに分かれています。

メンタルケアやリハビリ、医療従事者などに特化しているのが特徴です。

アーユルヴェーダの技法も取り入れたヨガセラピスト協会

一般的なヨガインストラクターの資格の一つとして知られるのが全米ヨガアライアンス200と呼ばれるもの。ヨガの解剖学や歴史などを200時間学び、試験を受けることで得られる資格です。

こちらの協会では、ヨガセラピストの講座を受けた時間を200時間としてあてることができるのでこれからインストラクターを目指す方にもおすすめです。

医療をサポートするヨガセラピー

呼吸と合わせて体を動かすヨガは、定期的に行うことで体調を改善し体力を向上していくことができます。ですが健康に問題があったり、怪我をしていたりすると激しい動きはできませんでした。

ヨガセラピーというジャンルの確立により、これからますます高齢化社会へと進んでいく日本でもより多くの人がヨガを通して、自身の健康管理をしていけるようになるでしょう。

ただ長生きするのではなく、いつまでも元気に自分の力で動ける身体でありたいですね。

この記事を書いた人

ヨガインストラクター。
発酵やヴィーガンフードが好きな健康オタク。

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