サップヨガとは?
フィットネス好きの女性を中心に、近年日本でも注目を集めているサップヨガ。
アウトドアスポーツが好きな方や、レジャーとしても楽しめることから老若男女を問わず人気を集めています。
まずはサップとは何なのか、詳しく解説していきます。
SUP(サップ)とは
SUP(サップ)とはStand Up Paddle-board(スタンドアップパドルボード)の略称で、ボードの上に立ちパドルを漕いで水面を進んでいくハワイ発祥のウォータースポーツです。
サーフィンよりも大きく厚いボードを使用するため、浮力が高く安定感があり初心者も気軽に挑戦できます。
子どもやペットと一緒に乗ったり、人が来られない水上で釣りができたりするのもSUPのうれしいところ。
波のない湖ではゆったりくつろぎ、川ではその流れを乗りこなし、フィールドによってさまざまな楽しみ方を味わえます。
SUP YOGA(サップヨガ)とは
サップヨガとはSUPにヨガのフィットネス要素を掛け合わせたアウトドアアクティビティです。
湖や波の少ない穏やかな水上にボードを浮かべて、その上でヨガのポーズをとっていきます。
進んでいるボードに比べて、止まっているボードは波の影響を受けやすく、また重心をおく位置によってもひっくり返りやすくなります。
ゆらゆらと揺れるボードの上で、さまざまなポーズを楽しむのがサップヨガなのです。
サップヨガの3つの魅力
サップヨガには、室内で行うヨガにはない特別な魅力があります。
体験した多くの人がハマってしまう、サップヨガの3つの魅力をご紹介します。
全身の引き締め効果
サップヨガでは不安定な水上でポーズをとることで、遊びながら体幹やバランス感覚を鍛えられます。
土台となる足元が揺れているなかでポーズを安定させるために、インナーマッスルも自然と働きます。
普段使っていない筋肉にも意識を向けやすく、エクササイズ効果は抜群です。
女性を中心として、フィットネス目的でサップヨガを始める人も多いんですよ。
アウトドアのリフレッシュ効果
サップヨガの魅力はなんといってもアウトドア、マリンスポーツならではの開放感にあります。
波の音に耳を傾けたり、陽の光を浴びることで、日常では味わえないリラクゼーション効果が得られます。
また、ヨガの目的の一つに「不要なものを手放す=サントーシャ(知足)」というものがあります。
サップヨガでは、要らない力みを手放すことで安定した中心軸を感じることができます。
ゆらゆらと揺れる心地のいい環境が、肉体的にも精神的にも手放していくことの手助けとなるのです。
落ちて笑って!ストレス発散
時にはバランスを崩してボードから落ちてしまうこともあります。
波が来てグラグラと揺れるたびに大きな声で叫んだり、ずぶ濡れになって笑ったりすることでストレスの発散につながります。
室内のヨガではあまり初対面の人と話すことはありませんよね。
高揚感からインストラクターやほかの参加者とのコミュニケーションが生まれるのも、サップヨガの魅力の1つです。
サップヨガに準備するもの
サップヨガに参加する際、どんなものを用意しておけばいいのでしょうか。
まずはSUPボード、リーシュコード、パドル、ライフジャケットといった装備が必要です。
ツアーに参加する場合には基本的な装備はレンタルできるでしょう。
ここでは、自分で用意しなくてはならないものを中心に解説していきます。
おすすめの服装
サップヨガをするときは、濡れてもいい服で参加しましょう。
動きやすい水着や、日差しが気になる方は水着の上にラッシュガードを着用するのがおすすめです。
帽子やサングラスなどがあると頭皮の日焼けや目からの紫外線を防いでくれます。
落ちて濡れてしまっても平気なように、速乾性のあるものや軽量のものを選ぶといいでしょう。
カラーバリエーションの豊富な長袖ラッシュガード
機能的なウェアは黒や紺など、地味になってしまいがちです。
カラフルなラッシュガードならおしゃれに着こなしが可能で、周りの人と被ってしまうことがありません。
速乾性のある素材で、汗をかいてもさらっと快適に過ごせます。
日除けに必須な撥水ハット
意外に日焼けしやすいのが頭皮で、髪の分け目だけ黒くなってしまったり、皮がむけてしまうこともあります。
あご紐のついたタイプの帽子を選べば、風が吹いても飛んでいく心配はありません。
撥水生地を使用しているのでマリンスポーツにはうってつけです。
水が冷たい季節はサーフブーツがあると安心
サップボードの裏には「フィン」というヒレがついています。
ボードに乗るときは、フィンが地面に引っかからないようある程度水の中に入っていく必要があります。
そのため、水が冷たい春先や秋にはサーフブーツなどがあると安心です。
サンダルなら滑らず脱げないものを
水陸両用のサンダルを履く場合には足首にストラップがあって脱げないものを選びましょう。
靴底が厚すぎないものを選ぶと、足の踏ん張りが効いて漕ぎやすくなります。
ヨガが目的であれば裸足でも大丈夫ですが、体験する場所やクラブにサンダル着用の必要があるかを確認しましょう。
おすすめの持ち物
サップヨガには日焼け止めやサングラス、飲み物、タオルなどを用意しましょう。
終了後に着替えスペースやシャワーがある場合には着替えを、そのままの服装で帰る場合には体が冷えないよう羽織があると安心です。
写真を撮るなら防水ケース
携帯を入れる防水ケースがあれば、ボードの上で写真を撮ることもできます。
SUPではパドルを両手で漕ぐため、首にかけれるストラップのついたものを選びましょう。
防水でない携帯を入れる場合には、ケースに紙などを入れて水に沈め、浸水しないかをあらかじめチェックしましょう。
サップヨガ体験したい人におすすめのエリアは?
実際にサップヨガをやってみたい方に、おすすめのツアーをいくつかご紹介します。
全国各地のマリンスポットでは手ぶらで参加可能な体験プランが数多く開催されているので、気軽に友達や家族とのレジャーとしても楽しめますね。
関東のSUPヨガ体験
関東で人気のマリンスポット、湘南鎌倉の材木座でクラスを開催しているブルーピーターサーフクラブZaimokuzaさん。
一般的なサップヨガよりもフィットネス効果を高めた、独自の「SUP+PLUS」というクラスが人気を集めています。
定評のあるインストラクターの指導を受けられ、うれしい特典つきのプランもあります。
逗子海岸で、SUPクルージングとヨガがセットになった贅沢な体験プランを提供しているOCEANS.CLUBさん。
1日を通して楽しめるので、友達や家族と参加するのがおすすめです。
関西のSUPヨガ体験
大阪二色の浜でSUPヨガ開催しているWAVE Surf Sportsさん。
SUPレースで入賞経験のあるインストラクターが指導してくれるので、安全な漕ぎ方をマスターできます。
滋賀の琵琶湖でSUPヨガの体験プランを開催しているGOODTIMESさん。
キラキラと透き通った琵琶湖でのSUPヨガは、素敵な思い出になること間違いなしです。
沖縄・海外のSUPヨガ体験
沖縄の石垣島で、1組貸し切りのプランを開催するシュリシュティスタジオ石垣島さん。
天然ビーチでサンライズやサンセットを楽しめ、贅沢なレジャー体験ができます。
日本を飛び出して、ハワイのアラモアナビーチで開催しているSUPヨガのツアーもあります。
曜日によってはボードの上から花火を見ることもできるそうです。
サップヨガの資格が気になるなら
サップヨガの楽しさにハマり、インストラクターの資格を取りたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
団体の講習やトレーニングを受講することで、サップヨガのインストラクター資格を手に入れることができます。
興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
一般社団法人日本サップヨガ協会
田中律子さんが理事長を務める、日本サップヨガ協会。
プールでのスクールやイベントの開催ができるプールサップヨガインストラクターや、プールやアウトドアでの指導が可能なネイチャーサップヨガインストラクターのライセンスを取得することができます。
資格取得後のフォローアップ講座があるのもうれしいポイントです。
一般社団法人アウトドアフィットネス協会
岩崎玉緒(TAMAO)さんが監修を務める、アウトドアフィットネス協会の養成コースは3日間の講座を受けることで資格取得が可能です。
サップヨガだけでなく、サップフィットネスを取り入れたSUP FITの資格も併せて取得できるのが魅力です。
ヨガアロハアカデミー
ヨガアロハアカデミーのサップヨガ資格は、ハワイで行われている養成プログラムです。
RYT200という国際的なヨガインストラクター資格の取得後に受講可能で、ヨガの基本から学び、より深い知識を身に付けたい方におすすめです。
ヨガインストラクターとしてのスキルアップとしても活用でき、ハワイで贅沢に自然を感じられるコースとなっています。
サップヨガで至福の時間を
さまざまなフィールドで自然のエネルギーを感じられるサップヨガ。
フィットネス効果もありながらリフレッシュにもなる、注目のアウトドアスポーツです。
マリンスポーツが初めての方でも気軽に挑戦できるので、ぜひチャレンジしてみてください!