ランニングの効果とは?
手軽にいつでも始められるスポーツといえば、ランニング。年間をとおして1人でできるトレーニングとして常に人気があります。
シューズを用意すれば、月謝や移動時間も無し。思い立ったらすぐできるのも魅力的。
健康になり、筋力も上がる。精神力が鍛えられ、脳の活性化にもなり、美容効果プラス人生充実…といいことずくめですが、継続するのは難しい、というのが現実。
「趣味はランニングです!」と言えるようになるには、1年は継続して自分のペースや走行距離、実際の効果などを語れるようになってからのほうが良いでしょう。
何年も走り続けてる人ってスゴイ、相当自分に厳しくて根性のある人なんだろうな…と思われるかもしれませんね。
でも、気合と根性だけでは続かないのが人間です。
どんなことをしてランニングを続ければ「趣味です!」と言えるレベルまで達するのか、解説していきます。
ランニングとジョギングはどこが違うのか
みなさん、疑問に思われたことはあると思います。
ランニングとジョギング、ランナーとジョガーって何が違ってどこで分けられるの?
明確に定義されているわけではありませんが、分けられるシーンはあります。
シューズが違う
スポーツショップのランニングシューズ売り場では走るペース(1キロを何分で走れるのか)でおすすめ商品がラインナップされています。
1キロ4~5分の人はレースランナー(本気の人)用、1キロ6~7分の人はファンランナー(楽しく走ってる人)用と分けられています。
さらに「マラソン大会に出る可能性が低く、ペースも分からない」人向けには「ジョギング用」シューズがあります。
マラソン大会で並ぶ位置が違う
マラソン大会の5キロ部門では、5キロを25分以内で走れる人は前列、25分以上かかる人は後列に並びます。
この25分ラインでランニングかジョギングが線引きされているようにも見えます。
25分以内の先頭集団は真冬でもタンクトップと短パン、タイツなし。防寒着はゴミ袋でスタート直前に脱ぎ捨てます。(もちろん、専用ゴミ箱に)
25分以上かかる人は長袖にタイツ、直前までダウンジャケットを着こんでいます。
走るペースには普段の練習量、経験の長さ、走る人としての仕上がり度があらわれますね。
趣味として公言する前に、自分のペースを計測して「ランニング」なのか「ジョギング」なのか見極めてみましょう。
ジョギングについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください!

ランニングを趣味にするメリット12を紹介
走ることによってどんな効果やイイコトがあるのでしょうか?
注意点も合わせて解説します。
ランニングで強くなる
運動強度が高く、全身運動であるランニングは「体・心・脳」が強くなるトレーニングです。
1.健康になる
やっぱり、健康第一ですよね!
ランニングには
- 免疫力強化で病気にかかりにくくなる
- 足腰が鍛えられて活動量が増える
- 心肺機能が強化される
- 脂肪燃焼で肥満防止
- ストレス解消
と心身ともに健康的になれるメリットがあります。
2.精神力強化
苦しさを乗り越えて、最後までやり抜く根気と粘り強さ。
ランニングに限らず、全てのことにおいてこれさえあれば何とかなるのではないでしょうか。
一度、最後までやり切って達成感を得ると、自信がついてほかのことにも挑戦してみたくなります。
この強い精神力が行動力や決断力となり、自分の可能性を切り開いていくのです。
3.自己管理能力が身につく
ランニングを続けていくには徹底したスケジュール管理が必要になってきます。
走る時間を確保するために、仕事や家事の効率化を考えたり、疲労回復のための十分な睡眠時間の維持などで生活習慣を見直すチャンスにもなります。
走ることで健康になるのはもちろんですが、規則正しい生活を送ることで体調の変化に気づきやすくなり、「風邪ひきそうな感じかな?」と早めに対策をとれるようになります。
4.位置・距離感覚が鍛えられる
女性は地図が読めない、道順を説明するのが苦手、といわれていますが、ランニングが習慣化することによって、「今1.5キロくらいかな」「ここで折り返して、遠回りしたら4キロくらいかな」と位置・距離感覚が鍛えられていきます。
「ここから最寄り駅までどのくらいですか?」と聞かれて「南に1キロ、左折して東の方に300メートルくらいです。」と答えられると、「この人、頼りになるな!」と信頼度が上がりそうですね。
5.ランニングで英語力アップ
スポーツは万国共通!英語が得意ではなくても話は通じるものです。
英会話スクールで「ネタがなくて会話が続かない」なんて人はランニングをテーマにしてみては?
また、ランニング用語には英語の略語が多いのですが、例えばRHR(Resting Heart Rate:安静時心拍数)を「RHRって何?」と自分で興味を持って調べると、その単語は記憶に深く刻まれ、持続時間が長くなるのです。
単語帳を丸暗記するより、ランニング用語を調べていく方がボキャブラリー増強になりそうですね。
ランニングで美しくなる
やっぱりキレイになりたい!が一番の目標ですよね。
ランニングは楽なトレーニングではありませんが、やりがいのある美のメリットがたくさんあります。
6.燃焼してやせる
短期間で脂肪燃焼して減量するにはやはりランニングが一番です。
ダイエット目的でも、体重ばかり気にするよりもランニングを習慣化することに集中し、少しずつ距離や時間をのばしてリバウンドしないキレイなやせ方をしていきましょう。
7.筋力アップで美ボディ
走ることで脂肪を減らし、下半身の筋肉量が増えて引き締まった体になっていきます。
特にビシっとした美脚、プリっとした美尻を作り上げていきます。
ケガ防止のためにも、ランニングと並行してスクワットなどの筋トレも取り入れると美ボディ効果が高まります。
スクワットのやり方や頻度はこちらの記事をご覧ください!

8.発汗デトックスで美肌
ランニングはとにかく汗をかきます。
汗とともに老廃物が流れていき、新陳代謝も活発になるので、肌の掃除・肌体力のトレーニングにもなっているのです。
汗は自分自身から排出された体液ですから当然肌になじむ、自家製の化粧水です。
ランニングは天然化粧水を自力で放出しながら全身運動する、1万円のフェイシャルエステに匹敵する最高のデトックス法なのです。
ランニングで充実する
体、心、脳、美容とランニングの効果は幅広いですね!ほかにはどんなメリットがあるのでしょうか?
9.ラン友ができる
「ランニングやってる」と公言すると友達が増えます。
友達や職場の同僚があなたを見習ってランニングを始めてみたり、よく同じ時間帯に走ってる人と話すようになったり。
参加したことのないマラソン大会の実情や、ウェアやアイテムなどの実際の使い心地などネットでは得られない情報を得られることもあるでしょう。
適度な頻度での交流は楽しいのですが、待ち合わせして一緒に走ろうと誘われたり、サークルの勧誘を受けたりすることが面倒に感じる人は、ほどよい距離感のあるお付き合いにしておきましょう。
10.就活で有利な場合もある
履歴書の趣味欄に「ランニング」と記載されていると健康的で活動的、プラスなイメージがありますよね。
面接官がマラソンをやっている人だったら話は盛り上がり、コミュニケーション能力を発揮する機会ができます。
場合によっては、「スポーツをやっている女性は自己主張が強い」というイメージを持たれて敬遠される可能性もあります。
これは「ランニングの趣味が不利になった」のではなく、縁がなかったと判断して、自分に合った環境でキャリアアップしていくことをおすすめします。
11.旅ランで旅行がもっと楽しくなる
旅行先でもシューズとウェアを持参すればランニングが楽しめます。
ホテルにランニングマップが用意されてるところもありますし、「5キロくらいのコースありますか?」と事前に頼んでおくとマップを作ってくれる旅館もあります。
新鮮な景色と空気で疲れも感じません!走った後の朝食が美味しすぎて、おかわりをしてしまうのも旅先ならではの楽しみです。
但し、普段のランニングとは気温や湿度・高度が違うので無理はせず、慣れない土地なので迷子にならないように下調べはしっかりとして楽しんでくださいね。
12.長く続けらる
健康でいれば走ることに年齢制限はありません。
ランニングサークルで出会って結婚、夫婦で、家族でマラソン大会出場とライフスタイルが変わっても続けられるのがランニングのいいところです。
80代でフルマラソンを完走されている方もいらっしゃいます。
年齢で諦めていたらもったいない、ということがよくわかるのもランニングです。
女性がランニングを始める前に知っておきたいこと
ランニングって思った以上にメリットがあるみたい!早速始めてみようかな…。
その前に知っておいてほしい女性ならではの注意点を解説します。
キレイの効果はいつあらわれる?
美容面ではどのくらい走れば効果があらわれるのでしょうか。
最初の1~2か月は「走ることに慣れる」期間です。
走る習慣が安定し、継続して3か月くらい経過すると周りから「最近なんかスッキリした?」などと指摘されるでしょう。
食事の管理も必要
ランニングはエネルギー消費量の多いトレーニングであり、筋肉で美ボディを作り上げていくためにはタンパク質も必要です。
また、着地の衝撃で赤血球が破壊されるため、貧血の原因にもなります。
炭水化物でエネルギーを補給し、タンパク質・鉄分をしっかり摂取して走れる体を維持しましょう。
美しく走るために初期投資は必要
ランニングはお金をかけずに取り組めるトレーニングですが、次の3点だけは投資しておきましょう。
- ランニングシューズ(ケガ防止、疲労軽減)
- ランニングタイツ(筋肉痛予防、疲労軽減)
- ランニングブラ(振動によるバストの下垂を予防)
必ず数点試着して、自分の体に合ったものを使ってくださいね。
安くはありませんが、耐久性があるので投資する価値はあります。
また、紫外線対策はしっかりと!日焼け止めはウォータプルーフのものをたっぷり塗りこんで、走ったあとの肌や髪のケアは必ず行ってくださいね。
趣味として走り続けるためには
ランニングが趣味として習慣化し、楽しく走れるようになった!でも、長期的に何年も継続するには「続けたくなる」工夫が必要になってきます。
走る日を先に予定に入れてしまう
月が替わったら、その日の時点でわかっている予定で「ラン日」を設定します。
天気や体調などで変更することを前提に、とにかく先に予定にいれてしまうのです。
美しく走りたい女性には、体の疲労回復や紫外線ダメージの修復期間を考慮すると、平日1日、週末1日で、中2日くらいあけて走ることをおすすめします。
雨だったら傘をさしてウォーキングにしてもOKにして、とにかく週2日、3日に1回は外で走るか歩くかする、という習慣を途切れさせないようにすると継続しやすくなります。
予定を入れたらその結果も記録する
走った日には、どの時間帯に何キロ・何分走ったか、体が軽くて走りやすかった、生理前で足が重かったなど体調を記録しておくと次の予定を立てるときに参考になります。
ダイエット中の人は体重や体脂肪率も記録していくと、結果が数字にあらわれたときの達成感でモチベーション維持できますね。
お気に入りコースを開拓していく
ランニングに慣れてくれば、平日の通勤時間帯は農道を走る、学生の多い通学路や駅周辺は休日に走る、ペースを上げたいときは信号無しコースなど、自宅周辺でも自分でお気に入りコースを複数作っていくことができます。
今日はどのコースにしようかな?そんな楽しみがあれば飽きずに続けられます。
音楽にパワーをもらって充電しながら走る
仕事・家事・育児で忙しい毎日。自分の好きな音楽をじっくり聴く時間はないですよね。
ランニング中なら自分の好きな音楽を1人で思いっきり聴くことができます。
さらに走りながら聴いていると音楽との一体感があり、ライブに参加しているような高揚感が得られるのです。
音楽には、キツイ上り坂でペースダウンしそうなときに後ろからグッと押してくれるパワーがあります。
ランニングを趣味にしてエイジングも楽しく!
ダイエット目的でランニングを始めて、レースに出場なんて私には無理!…と思っていた人も一度参加するとハマっていく人が多いです。
なかなか会えない同級生と50歳の記念にホノルルマラソンに出場しよう!など共通の夢を持って日々それぞれトレーニングするのもいいですね。
人生の節目にイベントがあると「ただ歳をとる」のではなく、「年々経験を積んで熟練していく」と年齢を重ねることがポジティブに思えてきませんか?
年齢を重ねることが楽しみになる、これこそランニングの一番の魅力かもしれません。