ヨーグルトで行うファスティングとは?
ファスティングとは、直訳すると『断食』のこと。
ファスティングは水だけで行う断食とは違って、最低限の栄養素を取って行う安全性の高い断食をいいます。
ヨーグルトファスティングとは、ヨーグルトの栄養素を取りつつ行うファスティングのこと。
置き換えなどのダイエットを経験した方は想像がしやすいかもしれませんが、一定期間、ヨーグルトのみで過ごすことをいいます。
ヨーグルトファスティングのやり方
ファスティングとヨーグルトファスティングの違いは、酵素ドリンクを使うかヨーグルトにするかのみ。
やり方や流れは基本的なファスティングを同じになります。
基本的なファスティングのやり方としては、まずは胃腸を慣らしていくために、軽めの食事からスタートしていく『準備期間』、固形物を取らないで水、酵素ドリンクだけで過ごす『ファスティング期間』、胃腸を元に戻していく『回復期間』の順で進んでいきます。
ヨーグルトファスティングは、酵素ドリンクの部分をヨーグルトに置き換えて行います。
ヨーグルトファスティングの3つのメリット・デメリット
ファスティングを実践したことがある方なら、ファスティングに欠かせない『酵素ドリンク』の購入価格が高額なことや、発酵された独特の味につまづく方もいるでしょう。
だったら身近なヨーグルトのほうが、よっぽど楽にファスティングができるのでは!?と考える方もいるかと思います。
ヨーグルトファスティングを実施するにあたり、メリットデ・メリットをご紹介します
ヨーグルトファスティングのメリット3つ
ヨーグルトファスティングのメリットを3つご紹介します。
①安価で手に入りやすい
ヨーグルトファスティングの一番のメリットは、なんといっても安価で簡単に手に入ること。
酵素ドリンクは味もいろいろあって好みが分かれるし、簡単に買えるヨーグルトであれば取り入れやすいメリットがあります。
②たんぱく質を取り入れやすい
ヨーグルトはご存知、乳製品になります。
乳製品は動物性のたんぱく質になりますので、乳製品から摂取できる栄養素を補うことができます。
③腸内環境を整える効果がある
ヨーグルトは酵素ドリンクと同じ発酵食品です。
発酵食品は胃腸の腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)に働きかけ、腸内環境を整えてくれる効果があります。
ヨーグルトファスティングのデメリット3つ
ヨーグルトファスティングはメリットばかりではありません。
デメリットも3つご紹介します。
①栄養素が不足しがち
ヨーグルトの栄養素のみで過ごすことになるので、栄養素のバランスが崩れがちです。
野菜ジュースやスムージーなどと併用してみるのもいいでしょう。
②乳糖を分解しにくい人がいる
ヨーグルトの原料は牛乳ですが、牛乳に含まれる乳糖は、日本人が分解しにくい成分ともいわれています。
牛乳を飲んでお腹を壊しやすい人はヨーグルトファスティングでも問題ないか注意しましょう。
③たんぱく質と脂肪が多い
たんぱく質には、植物性たんぱく質と動物性たんぱく質の2種類があります。
動物性のたんぱく質、脂肪は消化に時間がかかるというデメリットがあり、せっかくファスティングで休ませている内臓に負担をかけることになります。
乳製品のメリット・デメリット
ひと昔前は『牛乳=体にいい』でした。
現在は完全栄養食品ではないことが明らかになっています。
まったくの悪というつもりはありませんが、情報は知っておきたいもの。
乳製品の原料は牛乳です。牛乳にはたんぱく質が多く含まれており、たんぱく質の摂取に手軽な飲み物であることはメリットです。
また、発酵させたヨーグルトなどは腸内環境にいいともいわれています。
一方のデメリットは、牛乳に含まれる乳糖が消化できない方が多いことが挙げられます。
また、牛乳にはリンが含まれており、骨粗しょう症の原因になるともいわれています。
一般的なファスティングとは?
ファスティングは前述したとおり、『断食』です。
基礎代謝分をキープしながら行う安全性の高い断食で、一般的には『酵素ファスティング』を指します。
酵素ドリンクで基礎代謝分のエネルギーを補給しつつ、体や内臓を休ませます。
ファスティングのメカニズム
ファスティングは内臓を休ませる、腸内環境を整える、体質改善をする以外にも驚くべきメカニズムがあることが立証されています。
①オートファジー
オートファジーとは「自食作用」とも呼ばれるメカニズムのこと。
人間は、自分の細胞が完全に壊れるより前に積極的に壊し、新しい細胞に作り替えるシステムがあります。
一定期間”飢餓状態”が続くと、このオートファジーが活発に働くといわれています。
また、体内の細胞内に存在する古いたんぱく質などを除去し、浄化する作用ももっています。
ファスティングをして若返ったという体感をもつ方はこのオートファジーのメカニズムがが働いたといえます。
②ケトン体
脂肪を燃焼させる過程で生成される物質にケトン体があります。
これが脳でエネルギーとして使われ、集中力が増したり、リラックス効果があるといわれています。
ファスティング4日~5日目に多く出るといわれています。
ファスティングの効果
ファスティングをすると、以下のような効果があることがわかっています。
- デトックス
- 内臓を休ませる
- ダイエット
- 免疫機能の向上
- 腸内環境の向上
- 睡眠の質の向上
- 味覚の正常化
このように、ファスティングには多くの効果があります。
正しい知識とやり方で、病気の予防にも繋げることができる可能性を秘めています。
自分にあったファスティングを
ファスティングの本質は内臓を休ませること。
毎日動かしている胃や腸を休ませることで、本来の機能を回復させる作用があります。
加えて自分の細胞を新しく生まれ変わらせる効果など、人間の体の仕組みには圧倒されるばかりです。
ファスティングは正しく行えば、ほとんど万能薬に近い健康法ともいえます。
逆をいえば、間違えば効果が得られないことも。
せっかくお金と時間をかけて自分に投資するのであれば、成果を感じられる方法をおススメします。
ヨーグルトファスティングが気になっている方も多いと思いますが、ファスティング期にヨーグルトだけにするよりも、回復期に取り入れるほうが栄養素を補えて効果が見込めるのではないでしょうか。
大切なのは本質を知ること、そのうえで自分に合ったファスティングを楽しんでもらえたら最高です。