1日ファスティングとは?
ファスティングとはいわゆる【断食】の一種。
酵素ドリンクなどを使って、最低限の栄養素を確保しながら行う、比較的安全なやり方の断食です。
通常、3日間のファスティング期間があり、その準備と回復のために準備期間を3日間、ファスティング期間を3日間、回復期間を3日間行います。
1日ファスティングとは、それを1日だけ行うというもの。
なので、準備期間1日間、ファスティング期間1日間、回復期間1日間の計3日間で終了です。
3日間ファスティングだと計9日間あるのに対して、ぐっと時間が短縮されます。
お試しでファスティングをしてみたい、3日間ファスティングはやってみる自信がない、時間がとれない、忙しい人にうってつけです。
1日ファスティングをしたら、どんな効果があるの?
1日だけでも、ファスティングの効果を少し実感できるかと思います。
ファスティングの効果には、
②ダイエット効果
③リラックス効果
などがありますので、少し詳しくお伝えします。
①デトックス効果
ファスティング期間は2つの大きな特徴があります。
・固形物をとらない期間ができる
・最低限の栄養素で過ごす期間ができる
これらが体のメカニズムを通してファスティングの効果に繋がっており、様々な変化をもたらしてくれます。
そのひとつに、デトックス効果があります。
ファスティングは固形物をとらない期間があるので、食品に含まれる添加物、悪玉菌を多く含んだ食品を摂取することがありません。
加えて、固形物を消化するための消化酵素を使わないので、その分、代謝酵素が働きます。
体にたまった毒素を排出してくれるので、体がすっきりした感じがあります。
②ダイエット効果
ファスティングといえば「ダイエット」とイメージする方も多いかもしれません。
もちろん、ファスティングをするとダイエットの効果があります。
固形物をとらない期間があること、最低限の栄養素で過ごすため、体脂肪、内臓脂肪が落ちます。
余談ですが、長期間のファスティングをすると、脂肪をエネルギーとするケトン体が多く放出される効果があります。
ケトン体とは脂肪が分解されてできるエネルギーのこと。
通常はエネルギー源として使われる糖ですが、長期間のファスティングなどにより飢餓状態に近くなると枯渇した状態になります。
枯渇した糖の代わりにエネルギーとなるのは脂肪で、分解されることでケトン体が発生します。
ケトン体の発生により、脂肪をエネルギーとして消費できるため、効率よく脂肪燃焼が可能となるのです。
③リラックス効果
ファスティングをすると、腸内環境が整う効果があります。
腸内環境が整うと、ダイエットがしやすくなったり、免疫力があがったりといいことがたくさん!
中でも、ハッピーホルモンと言われるセロトニンが出たり、睡眠の質があがったりするので、リラックスできる要素もたくさんあるんです。
腸内で生成されるホルモンの一種。
不安やイライラを抑えたり、呼吸を落ち着かせたりする効果があります。
朝、太陽の光を浴びることでセロトニンが作用し、体を覚醒させる働きも。
体内時計のリセットをする役割もあるので、睡眠の質を高めるともいわれています。
1日ファスティングってつらくない??
とはいえ、ファスティングって断食ですよね?食べないとか無理!という声はよく聞きます。
ダイエットしたい!という方にファスティングの話をすると、ほとんどがその時点で挫折します。
実践した筆者から言わせれば、まったくつらくないです。
3日間ファスティングもまったくつらくなかったので、1日間のファスティングがつらいと思うことはありません。
百聞は一見にしかず、というよりはやってみたほうが早いのです。
実際にやってみた!
実際、体験してみたほうが恐怖も乗り越えられるし、ダイエットもできてデトックスもできるので、いいことづくしです。
ここからは筆者の1日ファスティングの様子をお伝えします。
準備期間
1日目、朝起きたらまず白湯(さゆ)を飲みます。
体を温めるのと、胃腸を起こす効果があります。
朝は消化の時間なので、食べません。酵素ドリンクで置き換え。
昼はお蕎麦。山菜などの野菜がたくさん入ったあたたかいお蕎麦をいただきました。
夕食まで少しお腹がすいたら、酵素ドリンクを少し飲みます。
カフェインの入っていない温かい飲みものを飲んで、体を冷やさないように気を付けます。
夕食は野菜スープ。
トマトベースの野菜たっぷりスープで体も心も温めます。
ファスティング期間
今日は本格的に固形物を摂取しない日。
朝起きて、白湯(さゆ)を飲むのは同じです。
お腹が空いたら酵素ドリンクを飲みます。
これで1日過ごします。
冷たいものばかりで体を冷やさないように、カフェインレスの温かい飲み物も一緒に飲みます。
回復期間
ファスティング期間が終わったら、体を元に戻していく期間を設けます。
それが回復期間です。
1日とはいえ、固形物を入れない時間は飢餓状態。
急に固形物を摂取すると胃腸がびっくりしてしまうので、消化のいいおかゆや大根の昆布煮などで胃腸をならしていきます。
そうすることで、リバウンド対策にもなります。
この回復期間を長く設定することで、体がその状態で定着していきますので、ダイエットをしたい人は長くしてみてください。
1日ファスティングをやってみて思うこと
1日3食は実は食べ過ぎだという説も出ているくらい、現代人は飽食です。
食べない期間を設定することで、消化にあてていた時間が回復へと向かいます。
1日とはいえ、やってみて思うことは、なんといっても爽快感!
体がきれいになった感覚、余計なものを削いで身軽になった感覚、腸内環境が整ったことで思考回路もすっきりする感覚。
当然、個人差はありますが、やりきったという自信と、自分の体のメンテナンスをして労わっているという感じが、自己肯定感をあげるように思います。
1日ファスティングやる前に不安に思うこと3選
とはいえ、まずはいろいろな不安を解消してからにしたいという気持ちもわかります。
よく聞かれる質問を3つまとめましたので、参考にしてみてください。
【不安①】お腹空かないの?
お腹がすいたら酵素ドリンクを飲みます。
意外と空腹が抑えられるので、ものすごくお腹がすくということはありません。
お腹が空くというのは本当に生理的な現象で、お腹がすいたな、と感じることが重要です。
毎日決まった時間に食事をとるということは、実は空腹を感じる瞬間をなくしているともいえます。
本来は、お腹が空くから食事をするものなのです。
お腹が空いたら酵素ドリンクを飲んで空腹を満たします。
人間は1か月何も食べなくても問題ないという説もあるそうです。
1日抜いただけでは倒れたりはしません。
もちろん、体調が悪い方はすぐに中止してください。
【不安②】リバウンドしない?
ファスティング空けに暴飲暴食すれば、リバウンドします。
それは当然です。
体には元の状態に戻ろうとする機能があるので、慣らすことをしなければリバウンドします。
なので、重要なのが回復期間。
ここを長くして体を慣らしていけば、リバウンドしづらくなる体質作りになります。
【不安③】1日でも効果あるの?
たとえば1日ファスティングをやったから、10キロの減量に成功する、ということはありません。
よくある広告のような、たった1日でこんなに痩せた!なんてあり得ません。
体の機能はそんなに簡単ではありません。
ですが、たった1日でも、体がデトックスされて、軽くなっていくことや、それに伴う爽快感、体の変化を感じることはできるでしょう。
なによりやってみてできた、という経験は自分の自信へとつながります。
自信は、やったできたの繰り返しでしかなく、それの積み重ねが確かなものになっていきます。
やった後悔よりやらない後悔!
ファスティングは、できるできないではありません。
やるかやらないか、です。
自分を変えるには、行動を変えることが必要です。
それは脳科学の観点からも立証されています。
まずは覚悟を決めて挑戦してみるのも、何かが変わるきっかけになるかもしれませんよ!